免疫血清検査室
感染症検査
B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、成人T細胞白血病ウイルス、エイズウイルス、梅毒などの検査は、病気の診断・治療の他に病院職員を守る目的でも行われます。
その他に、真菌(カビ)の感染がないかを知るためのβ-D-グルカンなどの検査を行っています。
腫瘍マーカー検査
体の中にがんができて大きくなるといろいろな腫瘍マーカーの値が高くなります。腫瘍マーカーにはそれぞれに特徴があり、病気を発見したり、再発をチェックするために用いられます。当検査室で測定している腫瘍マーカーは下表に示したとおりです。
腫瘍マーカーの検査目的・高値となる病気の一覧
横スクロールでご覧ください。
検査目的 | 高値となる病気 | |
---|---|---|
CEA |
|
転移性肝がん、大腸がん、胃がん、膵がん、胆道がん、肺がん、肝硬変、慢性肝炎、閉塞性黄疸、糖尿病、甲状腺機能低下症 |
CA19-9 |
|
膵がん、胆のうがん、胆管がん、胃がん、結腸がん、直腸がん、胆石症、胆のう炎、胆管炎、子宮内膜症、卵巣嚢腫、慢性肝炎、慢性膵炎、糖尿病 |
CA125 | 卵巣がんの診断、治療効果や再発の予測に用いられます。 | 卵巣がん、膵がん、胆管がん、肝がん、子宮内膜症、卵巣チョコレート嚢胞、漿膜炎(しょうまくえん) |
AFP |
|
肝芽腫、肝細胞がん、悪性奇形腫、乳児肝炎、肝硬変、劇症肝炎回復期、慢性肝炎、急性肝炎、妊娠後半 |
PSA |
|
前立腺がん、前立腺肥大、前立腺炎 |
CA15-3 |
|
乳がん(転移性乳がん)、肺がん、卵巣がん |
CYFRA | 肺がん、食道がんの診断・治療効果や再発の予測に用いられます。 | 肺がん、卵巣がん、乳がん |
SCC |
|
扁平上皮がん(子宮頚がん、肺がん、食道がん、尿路がん、性器がん) |
PIVKA-II | 原発性肝細胞がんに特異性があり、その診断に用いられます。AFPとの同時測定で診断率が向上します。 | 肝細胞がん、慢性肝炎、肝硬変、肝内胆汁鬱滞、ビタミンK欠乏性出血症、吸収不全症候群、ワーファリン投与時 |
HE4 | 卵巣がんの診断、治療効果や再発の予測に用いられます。HE4とCA125から算出される卵巣悪性推定値(ROMA)は悪性かどうかの推定に用いられます。 | 卵巣がん |
甲状腺検査
橋本病やバセドウ病などの甲状腺の病気になると、甲状腺ホルモンの値が変化します。甲状腺ホルモンや抗体を測定して、病気の重症度を判定したり薬の効果を見たりします。
その他の検査
PCT(プロカルシトニン)、TnT(トロポニンT)、ビタミンB12、ACTH、コルチゾールなどを測定しています。
関連ページ