放射線による治療と検査を行います。
また専門医による画像読影診断にて病変部を指摘します。
放射線科部は診断科部と治療科部で構成されています。放射線診断科部は、CT・MRIなどの検査・画像診断と血管撮影などカテ-テルを用いた治療を⾏っています。放射線治療科部は、高エネルギー放射線治療装置(ライナック)を使用して、体のいろいろな部位の悪性腫瘍などの治療を行っています。
当院では、安全に検査、治療を受けていただくための医療安全対策や技術の向上に日々努めています。また検査による線量はガイドライン診断参考レベルDRLsを基準に設定しており統計管理されています。*一部装置を除く
放射線科部の特徴
スタッフ
診療放射線技師41人(男性29人、女性12人)2024年4月現在
放射線科部認定資格取得状況
横スクロールしてご覧ください
第一種放射線取扱主任者 | 4人 | 放射線管理士 | 2人 |
---|---|---|---|
放射線治療専門放射線技師 | 2人 | 医療画像情報精度管理士 | 1人 |
放射線治療品質管理士 | 2人 | AI認定診療放射線技師 | 1人 |
医学物理士 | 3人 | X線CT認定技師 | 3人 |
肺がんCT検診認定技師 | 1人 | 画像等手術支援認定診療放射線技師 | 1人 |
救急撮影認定技師 | 1人 | 磁気共鳴専⾨技術者 | 2人 |
PET認定技師 | 3人 | 臨床実習指導教員 | 3人 |
放射線機器管理⼠ | 2人 | 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 | 4人 |
胃がんX線検診技術部門B資格検定 | 1人 | ICLSインストラクター | 1人 |
日本DMAT隊員 | 1人 |
主な医療機器
一般撮影装置
胸部、腹部、骨などいろいろな部位の撮影を行っています。当院ではFPD(フラットパネルディテクタ)などを使用しデジタル画像で写真を提供しています。一般撮影装置は合計6台が稼動しています。
乳房撮影(マンモグラフィ)撮影装置
乳がんの早期発⾒のため、乳房専⽤の撮影装置で乳房を撮影します。当院の装置は、乳房の断層画像が得られる3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)撮影や、乳腺組織を採取する「ステレオガイド下吸引式針生検」も行っています。マンモグラフィ精度管理中央委員会で認定された⼥性放射線技師で撮影を⾏っています。
骨密度測定装置
骨粗しょう症の診断目的で、腰椎、大腿骨などの骨密度を測定します。当院では、デキサ法、二種類のエネルギーのX線を用い、骨による吸収の差を利用して骨塩量を測定しています。
X線TV撮影装置
人体の透視画像をTVモニターで観察しながら撮影、検査を行います。胃、大腸などの消化管検査をはじめ外科系などの各種検査、治療を行っています。当院では、X線TV撮影装置は内視鏡室・健康管理センターも含めて合計6台が稼動しています。
CT装置
CT装置は放射線を用いて体の輪切り画像を撮影します。コンピュータ解析により短時間で広範囲の任意画像が得られます。また⾻や⾎管の3次元画像を構築し、診断に有⽤な画像を提供しています。当院では2021年3月に最新のCTが導入されました。AI技術を用いて患者さんの状況に合った画像を素早く提供することができます。他に短時間で撮影できる320列CT、64列×2の2管球CT、二層検出器を搭載した64列CTの合計4台で検査を⾏っています。造影や腹部を含む検査では4時間の絶⾷が必要となります。
MRI装置
MRI検査とは、磁場と電磁波及び水素原子の動きを利用して体の中を調べる検査です。X線被ばくの心配はありませんが検査中は大きな音がします。また常時強力な磁場が発生しているので、入室される際にはスタッフの指示に従うようにご協力お願いいたします。人体の軟部組織や病変部とのコントラストを明確に描出することや、造影剤を使わずに血管の画像(MRA)や膵胆管画像(MRCP)などの画像を描出することができます。当院では3TのMRI装置2台と1.5TのMRI装置1台が稼動しています。2室には⻘空のように⾒えるLED天井照明を設置し、圧迫感の少ない検査環境になるように心掛けています。
血管撮影装置
血管内に細い管(カテーテル)を挿入し、造影剤を使って血管を撮像したり治療を行ったりします。外科手術のような切開をすることなく皮膚から針を刺して低侵襲に治療を行うことが可能です。血管撮影装置と手術室が合体したハイブリッド手術室も完備され、様々な最先端治療を行っております。頭部領域では動脈瘤コイル塞栓、血栓回収、腹部領域では肝動脈化学塞栓術、ステントグラフトなど、また心臓領域では狭心症・不整脈疾患のみならず、小児に対するカテーテル検査・治療など多岐にわたって行っています。2023年1月より最新の血管撮影装置も導入され合計4台が稼動しています。