緩和ケアセンターの生活
主治医と緩和ケア医が協力して、病気に伴うつらい症状を緩和し、穏やかに生活できるように支援しています。患者さんとご家族は24時間いつでも一緒にいることができます。面会時間の制限はありません。ご家族と過ごす時間が患者さんにとって大きな心の支えとなるからです。ペットとの面会、飲酒などは、一定の基準に従っていただく場合は可能です。大切にしていること、お花の手入れや趣味なども行えます。
症状が落ち着き、しばらくの期間病状が安定することが見込まれるときには退院・転院をお願いしています。一度退院された患者さんが、再入院されるときには面談の必要はありません。患者さんとご家族が在宅療養を希望されたときは、往診医や訪問看護師と一緒に安心して在宅療養ができるように支援いたします。
痛みやつらい症状の軽減
痛みやつらい症状(息苦しさ、吐き気、食べられない、不眠、だるさなど)を和らげます。
ケアの内容や、生活面で患者さんご本人が大切にしたいと思うことを支えにします。
大切な人たちとの時間
ご家族や友達と気兼ねなく自分らしい生活を送ることができるよう考えます。
日常生活のサポート
食事、入浴、排泄、散歩など、日常生活のいろいろな場面でスタッフによるサポートを受けることができます。訓練を受けたボランティアも患者さんとご家族の支援に活躍しています。
こころのケア
患者さんとご家族のこころをケアします。病気に関すること、生活上の悩みもサポートします。
家族ケア
ご家族は患者さんにとって大切なサポーターですが、悩んだり、疲れたりすることもあります。ご家族のサポートは、緩和ケアの大切な目標の一つです。大切な方を亡くされたご家族を支援するため、遺族会を開催しています。
四季折々の行事
納涼会、クリスマス会など四季折々の行事、誕生日などの大切な記念日を、スタッフやボランティアと一緒に楽しみます。
日常生活上のお手伝い
(食事介助、おむつ交換、体ふきなど)は、患者さんの希望や状態に合わせて行います。
外出・外泊
患者さんやご家族の希望に応じて、外出、外泊、旅行、退院も可能です。主治医の許可が必要です。
処置について
- 延命処置やモニター管理を希望する患者さんとご家族は利用できません。酸素吸入やたん吸引は行います。
- 看取りの時期を含めて血圧測定、心電図モニターの使用は行いません。日常の時間を決めての体温測定や血圧測定は行っていません。患者さんの状態に応じて必要な時には体温測定や血圧測定を行います。
- 栄養の点滴や抗生剤などは必要に応じて行います。抗がん剤を使用している患者さんは入院できません。