診療科・部門

循環器内科

当科の特徴と概要

  • 当院の設備
  •  冠動脈を描出できる128列デュアルソースCTを導入しています。造影剤を点滴しながら心臓を撮像することで、従来はカテーテルでしか分からなかった冠動脈の狭窄や閉塞を描出できます。さらに冠動脈に粥腫(脂のかたまり)や石灰化などが附着していないかどうかといった動脈壁内の情報を得ることができます。入院は必要なく外来にて行える検査です。検出器が2個存在することにより、時間分解能に優れており、脈拍変動に伴う画像のアーティファクトが少ないために、従来のマルチスライスCTに比較して診断率が改善しております。
     心臓MR(核磁気共鳴)は心筋の状態を描出するのに有用です。サルコイドーシス、ファブリー病などの心筋症の診断や、心筋梗塞により虚血や壊死に陥った心筋の評価に役立ちます。
     平成24年より心臓PETを導入しました。心サルコイドーシスの診断において従来のガリウムシンチよりも診断精度が高く有用とされております。また心筋梗塞において壊死に陥った心筋の評価に際して、生存している心筋を描出するのに有効です。
     こうした新しい診断装置を駆使することにより外来にて非侵襲的に診断する事ができるようになってきました。
     心臓専用のシネアンギオ装置(バイプレーン)を二台設置しております。循環器専門のスタッフが24時間体制で救急患者さんに対応しています。冠動脈インターベンション(PCI)については、再狭窄を減少することのできる薬物溶出性ステント(DES)の留置が多く占めます。しかし冠動脈の性状によってはDESを留置しても再狭窄を繰り返すことがあるため、冠動脈壁の情報を得るために血管内超音波やOCT(光干渉断層法)を用いて解析しています。それによりPCIの合併症や再狭窄の減少を試みています。また圧ワイヤを冠動脈内に留置して心筋潅流の評価(FFR)をすることで、PCIの適応を決定し、不必要な処置を減らしております。
     平成27年よりハイブリッド手術室における経カテーテル大動脈弁置換術TAVIをハートチームとして開始しました。大動脈弁狭窄症の治療として、胸骨正中切開もしくは低侵襲心臓手術MICSによる大動脈弁置換術AVRに加えてTAVIという新たな選択肢が加わりました。TAVIの導入に伴い、大腿部もしくは心尖部からの小切開のみで人工弁を経カテーテル的に挿入することが可能となり人工心肺も不要となりました。80歳以上の超高齢者や、様々な合併症のためハイリスクと評価された患者さんに対し、通常の手術と同程度のリスクで弁置換が行えるようになりました。TAVIの施行には複数の診療科の熟練したスタッフと多職種にわたるコメディカルスタッフの協働作業が必要です。診療科間の壁を無くしたハートチームとして、先進治療に当たっています。定期的に合同カンファレンスを行い、診療データを全員で評価し、治療方針を決定するようにしています。

  • 当科の特徴
  •  当科の特徴は、24時間体制で救急患者に対応していることです。救命救急センターが整備されており、循環器内科の専任スタッフが、急性冠症候群(不安定狭心症、急性心筋梗塞)、致死性不整脈などの循環器救急疾患に対応しています。急性心筋梗塞では血流の途絶えた心筋に再灌流させるまでの時間が予後に関係しています。緊急で冠動脈造影を行い、早急な血行再建を図っています。早期より心臓リハビリテーションを行うことで、安全な日常生活を送れるよう運動量の設定指導をしています。退院後は地域連携パスを活用して、地域の先生方に継続治療を行って頂きます。当院では外来での心臓リハビリテーションの続行と定期的な心臓機能検査を行うことで、地域連携を主とした医療を図っています。

     高血圧、脂質異常症、糖尿病など、心血管疾患の原因となる生活習慣病に取り組んでいます。

     不整脈治療に関しては薬物療法だけでなく、以下のような対応を行っています。徐脈性不整脈に関してはペースメーカー植込みを、心臓突然死に至る致死性不整脈に対しての植え込み式除細動器を施行しています。さらに心機能の低下した方への心臓再同期療法(両室ペーシングCRT-P)、CRT-Dにも対応し、日常生活のQOLが向上するよう努力しています。 心房細動などの頻脈性不整脈に対してはアブレーション(不整脈発生部位の焼却)での治療を行っていましたが、最近ではクライオアブレーションを導入して成績向上を図っています。

    ■現在、当院循環器内科では日本循環器学会が実施している「循環器疾患診療実績調査(JROAD)」及び日本不整脈心電学会が実施している「カテーテルアブレーション症例全例登録プロジェクト(J-AB レジストリ)」及び「新規我が国における心臓植込み型デバイス治療の登録調査(New JCDTR レジストリ)」のために、個人の情報が特定されないように匿名化した上で情報を提供しています。

     →循環器疾患診療実態調査(JROAD)

     →カテーテルアブレーション症例全例登録プロジェクト(J-ABレジストリ)

     →新規我が国における心臓植込み型デバイス治療の登録調査- New Japan Cardiac Device Treatment Registry(New JCDTR)-

     

実績

日本循環器学会 循環器疾患診療実態調査(JROAD) 登録より

  2019年 2018年 2017年
年間入院患者数 1,339 1,430 1,467
平均入院日数 11 11 11
急性心筋梗塞患者数 124 138 167
心不全入院患者数 368 430 421
急性大動脈解離患者数 68 93 89
冠動脈CT件数 1,207 1,381 1,376
心筋シンチ件数 552 429 456
トレッドミル/エルゴメーター負荷試験件数 890 945 845
心エコー検査件数 9,597 10,033 9,663
冠動脈造影検査件数(PCIは含めない) 1,045 1,182 1,202
緊急PCI件数 117 108 126
待機的PCI件数 179 193 190
TAVI件数 26 35 36
カテーテルアブレーション件数 177 200 142
ペースメーカー植込み件数(リードレス) 89(13) 56(19) 79(2)
ICD植込み件数(皮下植込型) 11(6)

10(4)

10(1)
CRT件数 2 6 15
CRT-D件数 3 5 7

医師の紹介

役職 氏名 学会認定医・指導医、その他資格等 専門

 

神谷 春雄
第一循環器内科部長
内科部長
神谷 春雄 日本内科学会指導医・認定内科医、日本循環器学会循環器専門医・評議員、日本心血管インターベンション治療学会専門医・指導医、日本心臓リハビリテーション学会評議員 循環器内科一般、心臓カテーテル検査
柴田 義久
第二循環器内科部長
柴田 義久 日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、日本医師会認定産業医、日本心不全学会日本不整脈学会ペーシングによる心不全治療研修セミナー履修、日本不整脈学会植込み型除細動器(ICD)研修セミナー履修、日本不整脈心電学会不整脈専門医 循環器内科一般、心臓カテーテル検査、心臓電気生理検査
嶋野 祐之
第三循環器内科部長
嶋野 祐之 日本内科学会総合内科専門医・認定内科医、日本循環器学会循環器専門医 心臓電気生理検査、アブレーション
清水 真也
第一循環器内科
副部長
(救急部所属)
清水 真也 日本循環器学会循環器専門医、日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士、日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定医  
嶋野 祐之
第二循環器内科副部長
宮田 紳治朗 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医  
森下 佳洋
第三循環器内科副部長
森下 佳洋 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本医師会認定産業医  
荒尾 嘉人
医員
荒尾 嘉人 日本内科学会認定内科医、日本循環器学会循環器専門医  
久保田 喜秋
医員
久保田 喜秋 日本内科学会認定内科医
近藤 喜代太
医員
近藤 喜代太 日本内科学会認定内科医
平松 武宏
医員
平松 武宏 日本内科学会認定内科医
黒田 真之
医員
黒田 真之  
武田 慎一朗
医員
武田 慎一朗    
岡本 遼太郎
医員
岡本 遼太郎  
福島 大史
常勤嘱託医師 
福島 大史 日本内科学会認定内科医

外来担当医表

受付時間:8:20~11:00

新患
20番 新患 久保田 平松 黒田 近藤 福島
再診 神谷 嶋野 神谷 柴田 柴田
嶋野 宮田 清水 荒尾 森下
※第1.3.5金曜日(午後)専門外来、第2.4金曜日(午後)坂東

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