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詳細な診療情報

造血細胞移植(3)

2)HLA不適合血縁者間骨髄移植の成績(表-7)

HLAの適合したドナーが得られない患者さんで、どうしても移植以外では治癒が望みがたい患者さんには、HLA一部不適合の血縁者(親、従兄弟など)からも移植は可能です。これは色々な不適合の程度が色々異なっている症例を併せたデータですので一概に結論は出せませんが、年々HLA不一致移植の成績は向上しております。

※下の各画像をクリックすると拡大画像をご覧になれます


(表-7)


(表-9)


(表-8)


(表-10)

3)非血縁者間骨髄移植の成績(表-8)

これは日本骨髄バンクを介した非血縁者間骨髄移植の、疾患別、移植時病期別 解析結果です。

白血病は小児、成人を併せた成績になっています。急性白血病に対する成績は同胞間移植と変わらないことがわかります。

4)自家骨髄移植(表-9,10)

治療効果(生着率、血液回復等)において次に述べる自家末梢血幹細胞移植に勝る点は少なくそれに置き換わって行くものと思われます。ちなみにMTRの報告に依れば、1995年一年間に行われた約18,000例の自家造血幹細胞移植の内、末梢血幹細胞移植が70%、末梢血と骨髄の併用移植が15%で、自家骨髄移植は15%に過ぎません)。

5)自家末梢血幹細胞移植(表-9,10)

患者に化学療法を施した後G-CSFを投与することにより末梢血中より比較的容易に移植に必要な造血幹細胞が得られ且つ血液学的回復が骨髄移植より速やかであるという利点を有するためリンパ腫、乳癌等の固形癌を対象として急速に普及しており、欧米では同種移植をはるかに凌ぐ症例数が実施されています。

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