診療科・部門

整形外科

当科の特徴と概要

 当科は,骨折・脱臼などの外傷から,脊椎・関節・四肢の老化現象による疼痛・機能障害を扱う,守備範囲の広い科です。日本整形外科学会専門医7名を含む14名の整形外科医が診療にあたっており,年間約1400件の手術を行っています。
 入院患者数は平均50名で,脊椎・手の外科・スポーツ外傷・関節外科・リウマチ・などの専門的な手術治療と,救急外傷全般の受け入れを行っています。急性期を当院で治療し,近隣整形外科と連携して,治療後は地元での治療およびリハビリが受け入れられるよう,病診連携も確立しています。
 外来の診療は,完全予約制をとって,できるだけ待ち時間が少なくなるよう努めています。緊急時には対応させていただきますが,基本的には,近隣の整形外科を受診していただき,そこからの紹介状を持って受診していただけますと,連携がスムーズになります。名古屋大学整形外科教室および第一青い鳥学園にもご協力いただき,小児整形外科(月2回木曜日)の予約診察も行っております。
 3か月毎に「整形外科痛みの教室」を開催し,日常よく見られる整形外科疾患の解説と痛みの対処法の講習を行っており,患者様から「非常にわかり易い」という声をいただいています。会の詳細に関しましては,整形外科外来にお尋ねください。
 各専門科の紹介をします。

診療の解説

  • 脊椎脊髄外科
  •  主に頚椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症等の変性疾患や脊椎の破裂骨折・脱臼、骨粗鬆症性の圧迫骨折、脊髄腫瘍・馬尾腫瘍等の手術治療を行っています。脊椎手術は年間約250件です。
     頚髄症の後方手術は、必要な高位だけを除圧する選択的椎弓形成術を採用しています。
     椎間板ヘルニアによる下肢痛に対しては、まず神経根ブロックなどの保存治療を徹底しますが、それでも疼痛が強い場合には手術治療を選択します。手術は、顕微鏡を用いた髄核摘出術を行っています。
     腰椎すべり症など不安定性が強い場合には、除圧術に固定術を併用します。しかし、脊椎固定術は長期的には弊害もあるため適応を絞って行っています。
     脊椎脊髄外科専門医の診察は、月・水・金に行っています。

  • 手の外科
  •  "手の外科“では,主に,肘関節・手関節を含め,手指の先端までの様々な疾患を対象として治療を行っています。
    1) 手の外傷―交通事故や労働災害事故による手や指の脱臼・骨折・挫滅創などの治療を行います。開放性の骨折や神経断裂などの高度損傷は,最初の段階でいかに適切な治療を受けられるかが,手の機能の大きな分かれ目となります。
    2) スポーツ障害―スポーツ愛好家の方は,"テニス肘"とか"野球肘“などという言葉を聞かれた事もあるかと思います。このような慢性疲労性のスポーツ障害から,運動中の,突き指・脱臼などの外傷も含めて,スポーツへの復帰を念頭においた治療を行っています。
    3) 疲労性疾患―家事労働から重量物運搬などの重労働に従事される方,それぞれ職業に応じた手の使い方があるかと思います。腱鞘炎,関節炎などの慢性疲労に伴う症状のある場合,加齢に伴う変性による症状の出た場合,リウマチによる変形疼痛のある場合など,日常生活・仕事に支障が生じることがあります。 このような手指の痛み・しびれ・変形を生ずる疾患は,適切な装具(サポーター・テーピングなど)による治療,運動療法などにより,改善することが期待できます。手の外科外来では,これらの疾患に対する理解を深めていただくために,わかりやすいパンフレットを用意して説明させていただいております。また,手術治療も必要に応じて行っております。手関節・肘関節に対する関節鏡を用いた治療も行っています。
    4) 小児の手・足の変形と機能障害の治療―当院手の外科の特徴として,小児の手足の変形に対する専門的治療を行っております。生まれつきの変形,怪我をしたために生じた変形,発育障害などに対する,専門的治療が可能です。小児科・麻酔科・ハンドセラピストとの連携のもと,親子とも安心して,最新の治療が受けていただけるよう体制を整えております。現在手の外科外来は,月・火・木曜日となっております

  • スポーツ内視鏡関節外科
  •  整形外科的スポーツ傷害・外傷全般を診療しています。手術治療は関節鏡を用いた手術を中心に行っています。関節鏡視下手術は直視下手術(従来の切開する手術)に比べて手術創が小さく低侵襲で,術後の疼痛が軽減されます。更に創が小さいことで,関節周囲筋肉の機能をあまり低下させずに早期かつ確実なスポーツ復帰を目指しています。
     スポーツ疾患の中でも特に膝・肩疾患を中心としており,膝・足関節靱帯損傷,半月板損傷,反復性膝蓋骨脱臼,肩腱板損傷,反復性肩関節脱臼,投球障害肩などの他,足関節捻挫,股関節唇損傷に対する靭帯再建術,修復術,縫合術,野球肘,肘離断性骨軟骨炎に対するドリリング,骨軟骨柱移植術などの治療が主な内容です。
     変形性関節症に対する人工関節置換術,骨切り術,関節形成術,骨軟骨柱移植術,関節固定術も行っています。
     スポーツ疾患は,保存療法(手術を行わない治療)で完治する場合と手術療法が必要な場合があり,適正な診断・治療・手術・リハビリテーションが必要です。

  • リウマチ科
  •  関節リウマチに対する薬物療法を行っています。
     関節リウマチは自己免疫の異常により、主に四肢の関節に炎症が起こり、腫脹や疼痛を生じる炎症性自己免疫疾患です。無治療であったり、疾患コントロールがうまくいかないと、関節の破壊によって、変形や機能障害(使えなくなること)を来たすことがあります。現在では、早期に発見して適切な治療を行うことで多くの場合、関節破壊の増悪を抑えることができるようになりました。
     当科では、現在約200名のリウマチ患者さんの治療を行っています。従来の抗リウマチ薬に加え、近年開発された新しい薬(生物学的製剤)も投与可能であり、既存の抗リウマチ薬で十分な効果が認められなかった症例にもその効果が期待できます。生物学的製剤は、現在約30症例に投与を行っています。生物学的製剤の使用については症状、副作用、費用など患者さんと相談の上、適切な薬剤を選択しています。生物学的製剤について疑問点などありましたら御相談ください。

実績

2013年1月~12月
総手術件数 1453件
2014年1月~12月 2015年1月〜12月
総手術件数 1403件
脊椎手術 243 209 215
腰椎 153 130 135
頚椎 71 62 65
胸椎 19 17 15
手(足)の外科 520 462 500
先天異常 95 70 79
肘関節 73 85 90
手関節・外傷・他 352 307 331
関節鏡視下手術 膝関節 57 70 61
肩関節 30 28 20
足・股関節他 16 10 6
その他外傷 552 601

医師の紹介

役職 氏名 学会認定医・指導医、その他資格等 専門
堀井 恵美子
整形外科部長
堀井 恵美子 日本整形外科学会整形外科専門医、日本手の外科学会手の外科専門医、アメリカ手の外科学会国際会員 手の外科、四肢先天異常、肘関節外科
井上 英則
脊椎脊髄外科部長
井上 英則 日本整形外科学会整形外科専門医・脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医、日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医 脊椎・脊髄外科
洪 淑貴
手外科部長
リハビリテーション科
部長
洪 淑貴 日本整形外科学会整形外科専門医・運動器リハビリテーション医、日本手の外科学会手の外科専門医
山本 英樹
関節外科リウマチ科
部長
山本 英樹 日本整形外科学会整形外科専門医・スポーツ医・運動器リハビリテーション医・脊椎脊髄病医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本リウマチ財団リウマチ登録医 整形外科、膝肩スポーツ関節外科
石川 尚人
関節外科リウマチ科
副部長
石川 尚人 日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医、リウマチ財団登録医  
八木 秀樹
脊椎脊髄外科副部長
八木 秀樹 日本整形外科学会整形外科専門医
杉浦 洋貴
医員
杉浦 洋貴
山賀 崇
医員
山賀 崇  
井戸 洋旭
医員
(救急部所属)
井戸 洋旭
田中 佑樹
医員
田中 佑樹
長谷 康弘
医員
長谷 康弘
風間 悠介
医員
風間 悠介

外来担当医表

受付時間:8:20~11:00

21番 新患 長谷 山賀 井戸 田中 杉浦
再診 井上 堀井 井上 堀井 石川
山本 八木 八木
風間 石川 山賀 山本 長谷
田中 杉浦・井戸 風間

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