診療科・部門

乳腺外科

 

総合力を活かした乳がん治療を行い、退院後も地域の医院と連携。
乳腺外科チーム一丸となって対応しています。

診療の解説

 近年、わが国における乳がん罹患数は増加傾向にあり、全国がん登録によると2019年女性で年間97,142人(上皮内がん除く)となっており、死亡数は人口動態統計によると2020年女性乳がん死亡が14,650人と、いずれも高い水準にあります。乳がんの臨床は年々進歩しており、その診断および治療のために、高い水準の医療の持続が要求されています。当院に託された患者さんに例外なく最善の治療をするために、医師のみならず放射線技師、検査技師、看護師、薬剤師などの協力を得て、総合力を活かした質の高い医療を提供できるように努めています。

 

乳がん検診とブレスト・アウェアネス(breast awareness)

 日本でも最近乳がんへの関心やマンモグラフィ検診の必要性の認識が高まりつつあります。当院でも検診を契機に乳がんが発見されるケースが増えていますが、乳がん検診で100%乳がんが検出されるわけではありません。
 最近はブレスト・アウェアネスが重要とされています。文字通り訳すと「乳房を意識する」ということですが、成年に達した女性の日常の生活習慣として、1. 自分の乳房の状態を知る。2. 乳房の変化に気をつける。3. 変化に気づいたらすぐ医師に相談する。4. 40歳になったら乳がん検診を受けることをお勧めしています。

 

乳腺外科チーム

日本赤十字社愛知医療センター第一病院乳腺外科と同第二病院乳腺外科は2022年より“センター乳腺外科”として、定期的な共同カンファレンスや医師派遣など、患者さんのプライバシーを守りながら診療を互いに補完しており、共通の目標および治療方針を掲げる“乳腺外科チーム”として機能しています。

 

乳がん地域連携パス

 当院で乳がん手術を行った患者さんに対して、かかりつけ医と当院の両方で連絡を取り合い、術後の定期的な診療を行っていくために作られた一連の書式(パス)です。これにより、患者さんは当院への頻繁な通院が不要となり、通院の不便さや外来での長い待ち時間からも解放されます。複数の主治医によるサポートを受けられる長所が生まれます。

 
 
 
 
 

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日本赤十字社 愛知医療センター